不動産売却時におけるよくある不安とは?解決方法と相談先を解説

不動産を売却する際、自信を持って行動に移せる方は少数です。

多くの方は不動産の売却に不安を抱えているのではないでしょうか。

この記事では不動産売却時における不安について解説していきます。

解決方法と相談先も紹介するので、不動産を売却する際の参考にしてください。

不動産売却時におけるよくある不安1.そもそも何をすればよいのか分からない

不動産を売却したいと考えていても、何をすればよいのかが分からなければ行動ができません。

解決方法1.どのように売却するのかを決める

不動産の売却には買取と仲介の2種類があります。

まずはどちらの売却方法を選択するのか決めましょう。

買取と仲介の違いを表にまとめました。

買取仲介
買主買取業者おもに個人
売却までにかかる期間の目安数日から1か月3か月から1年(買主が見つかるまで)
価格相場価格の6割から8割相場価格
費用仲介手数料は不要仲介手数料(3%+6万円+消費税)
内覧の有無なし(不動産会社による訪問査定のための内覧はあり)あり(内覧対応やクリーニングが必要)
契約不適合責任なしあり
周囲に知られるリスク少ない高い

買取はスピーディに取引が進められる点がメリットです。

ただ、相場価格よりも低く売却するケースが多いことが注意点といえます。

仲介は買取よりも高値で売れる可能性があります。

しかし、買主が見つからなければ売却ができない点がデメリットといえるでしょう。

買取と仲介の違いはこちらの記事を参考にしてください。

不動産買取とは?買取と仲介の違いや向いている人の特徴を紹介

不動産売却時におけるよくある不安2.価値がいくらなのかが分からない

保有している不動産の価値が分からなければ、売却するかどうかの判断ができません。

解決方法1.不動産会社に査定を依頼する

不動産の価値を知るには、不動産会社に査定を依頼する方法があります。

査定には下記の3種類があります。

・簡易査定:不動産の情報をもとに査定額を算出する方法。おおまかな査定額の把握が可能。
・訪問査定:不動産会社の担当者が実際に不動産を確認して査定する方法。正確な査定額が分かる。
・有料査定:不動産鑑定士に査定を依頼する方法。遺産相続や財産分与などに必要な書類の作成時に依頼するケースが多い。

一般的な査定は簡易査定か訪問査定のどちらかを選びます。

不動産査定に関してはこちらの記事を参考にしてください。

不動産査定の種類はいくつある?査定方法や必要な時間、チェックポイントを紹介

不動産売却時におけるよくある不安3.多額の費用がかかりそうで不安になる

不動産売却での不安の一つに費用の負担があります。

多額の費用がかかるのであれば、不動産を売却しないという選択をする方もいるかもしれません。

解決方法1.不動産売却に必要な費用や税金を知る

不動産売却には下記の費用・税金がかかります。

費用・税金内容負担額の目安
仲介手数料仲介を利用して不動産が売れた際、不動産会社に支払う報酬3%+6万円+消費税
印鑑証明書発行後、3か月以内のものが有効300円
住民票発行後、3か月以内のものが有効200円~300円
譲渡所得税不動産売却時に利益が出た際に発生する利益額により異なる
印紙税売買契約時に貼り付ける収入印紙代1,000円~10,000円程度
登録免許税ローン残債がある場合、抵当権抹消手続きの際に必要不動産一個につき1,000円

売主が負担する費用の中でも高額になるのは、仲介手数料と譲渡所得税です。

仲介手数料は買取で不動産を売却するときは不要です。

譲渡所得税は計算が複雑なので、下記の記事で詳しく解説しています。

不動産売却時にかかる税金は?種類や計算方法、節税方法を紹介

不動産売却時におけるよくある不安4.買主が見つからなければどうなるのか

前提条件として、不動産は買主が見つからなければ売却ができません。

仲介では平均として3か月~6か月で売却できるといわれています。

しかし、1年以上経過しても売却ができなければ対策が必要です。

解決方法としては下記の3つが考えられます。

・売出価格を下げる
・不動産会社を変更する
・買取を検討する

解決方法1.売出価格を下げる

現在の売出価格が高いため、買主が見つからないのかもしれません。

周辺でに売り出されている不動産の価格と比較してみましょう。

高く設定しているのであれば、売出価格を下げることで売却できる可能性が高まります。

解決方法2.不動産会社を変更する

不動産会社は得意としているエリアや物件の種類が異なります。

たとえば戸建を売却したいのにも関わらず、マンションを得意としている不動産会社に依頼したのでは、期待している結果が得られない可能性があります。

売却したい不動産に適した不動産会社を探してみてはいかがでしょうか。

解決方法3.買取を検討する

買主が見つからない場合は、買取を検討する方法もおすすめです。

買取は買取業者に不動産を直接買い取ってもらう方法です。

買取では早ければ数日、遅くても1か月あれば不動産の売却が完了します。

買取のメリットについてはこちらの記事を参考にしてください。

不動産買取のメリット・デメリットは?買取に向いている不動産の特徴を解説

不動産売却時におけるよくある不安5.不動産を売却したお金で住宅ローンの返済は可能か

住宅ローンの返済中で、不動産を売却したお金で全額返済したいと考える方は多くいます。

しかし「そもそも住宅ローンの返済中に不動産の売却が可能なのか」と不安に考えているケースも少なくありません。

解決方法には以下の2つがあります。

・抵当権の抹消手続きを行う
・住み替えローンの利用を検討する

解決方法1.抵当権の抹消手続きを行う

不動産を売却したお金を住宅ローンの返済に充てることは可能です。

注意点としては、住宅ローンが残っている不動産を売却する際、抵当権の抹消手続きが必要です。

不動産を売却したお金で住宅ローンを完済できなければ、保有している現金を返済に充てます。

解決方法2.住み替えローンの利用を検討する

住み替えを希望しているのであれば、住み替えローンの利用も有効な手段として考えられます。

住み替えローンとは、新たに購入する物件の購入代金に返済できなかったローンを上乗せして組むローンのことです。

住み替えを利用すればローンを完済していない不動産も売却できます。

不動産売却時におけるよくある不安6.契約不適合責任を負わなければならないのか

『契約不適合責任』とは契約内容と異なる不動産を売却した場合、売主が負う責任のことです。

たとえば白アリの被害があったのにも関わらず、買主にその旨を伝えていなければ、売主は損害賠償を請求され追加費用が発生する可能性があります。

解決方法1.買取で不動産を売却する

誠実な態度で契約に望むことが前提とはなりますが、もし契約不適合責任を負いたくないのであれば、買取の利用がおすすめです。

買取では宅建業者が買主となるため、一般的には売主が契約不適合責任を負う必要はありません。

不動産売却時におけるよくある不安7.築古物件は売れるのか

日本では築浅物件の人気が高く、需要があります。

「築年数が経過した物件でも売却できるのか」と不安な思いをする売主は多いです。

築古物件が売れない場合の解決方法はこちらの3つです。

・建物を壊して更地にして売り出す
・リフォームをして付加価値を高める
・買取業者に依頼する

解決方法1.建物を壊して更地にして売り出す

都市部は郊外や田舎よりも土地の需要が高い傾向があります。

そこで、建物部分を解体すれば買主が見つかる可能性が高まります。

解決方法2.リフォームをして付加価値を高める

一方で郊外や田舎は土地が多いため、建物部分の需要はあります。

リフォームを行うことで物件の付加価値を高めることができたら売却できる可能性が高くなります。

解決方法3.買取業者に依頼する

買取業者は築古物件の買取も行っています。

仲介で売却ができなくても、買取なら売れるかもしれません。

まずは買取業者に問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。

不動産売却における相談先

不動産売却における相談先一覧はこちらです。

相談内容をもとに、相談先を選択するとよいでしょう。

相談先相談内容
不動産会社不動産売却に関する全般
不動産鑑定士不動産の価値の把握
司法書士登記の変更手続き
土地家屋調査士境界や測量
弁護士契約上のトラブル
税理士不動産売却に関する税金について(確定申告)

不動産売却における相談についてはこちらの記事を参考にしてください。

不動産売却はどこに相談すればよい?内容や目的別の相談先を紹介

まとめ

不動産売却には様々な不安があります。
この記事で紹介した内容もほんの一部に過ぎません。
不動産売却を円滑に進めるためにも、まずは信頼できる不動産会社に相談することをおすすめします。

不動産売却をご検討であれば、このびにおまかせください。

このびは『株式会社JR西日本イノベーションズ』が運営する不動産の買取再販サービスです。

不動産売却に関する様々なご相談を受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

本記事の監修

戸建買取再販事業部 事業部長福田岳司

JR西日本に入社後、大阪駅での駅員を経て百貨店に出向し商売の基本と接客を学ぶ。その後三ノ宮駅の駅ビル開発計画推進を通じて不動産とまちづくりに従事。一度は海外で働きたいという想いからシンガポールに赴任。東南アジア各国で外国人向けJR西日本パスの販売を促進。現地法に基づく組織運営を学ぶ。帰国後はJR西日本イノベーションズ(現在)にて香港企業への出資や新規事業創出を担当。新規事業の第1号案件である「このび」を立上げたうえで事業統括・推進。自分も中古住宅をリノベーションした家に住む。
「このび」を通じてお客様に豊かな生活をコスパ良く提供したいと考えている。子育て真っ盛りの2児の父。趣味は演劇。

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